Echinococcusの日記

PS4ゲームのプレイ日記

3on3 Freestyle キムの強さとオミットされたバスケットボールの要素について。その1

キムの強さについて。

公式発表によるとキムは現在多くのプレイヤから最強キャラクタと評価されている。
高精度の3Pシュートと、3Pシュートを成立させるための強力なスキルを合わせ持つ彼女は確かに得点率上位を席巻している。
この3on3 Freestyleというゲーム自体を指して「キムゲーム」、「キムによる玉入れ遊び」と揶揄するユーザもいる強力なキャラクタだ。

キムの運用をごくを簡単に書いてみよう。

  1. ボールを受けてシュート。
  2. ボールを受けてシュートフェイク、相手がブロックに飛べばドリブルでかわしてシュート。
  3. 2からさらにシュートフェイク。相手が飛べばパス交換後シュート。
  4. ボールを受けてステップ(クイックチェンジ、バックステップ)。相手マークを引きはがしてシュート、またはシュートフェイク。

シュートは通常モーションのほか、クイック、フェイドアウェイの3種類を持つ。
1~3までは全キャラで可能な運用。
そこに4が加わることで他のキャラクタより相手DFに迫れる選択肢が非常に多くなる。DFが対応を誤れば3Pシュートが高い確率で決まる。

優秀なキムプレイヤの3P成功率はどのくらいあるだろうか。
60%を超えるプレイヤもいるのでは?
ポジションも持っているスキルも違うので単純な比較は不可能だが、これは自分のシンディの3P成功率からの予想だ。
僕のシンディで試合平均4本前後の3Pシュートを放ち、成功率56%に達している。

リバウンド率やターンオーバ率を無視して単純なシュート成功率で考えた場合、
成功率50%の3Pシュートに2Pシュートで対抗するためには成功率75%が必要になる。60%に対しては90%。

そんなシュートを何度も成立させられるなら、それは得点力がインフレーションを起こしていると言っていい。

 

キムの下方修正を考える?

ではキムを下方修正すればいいのか、というと話はそう簡単ではないと思う。
僕は現在の彼女の強さ、活躍は彼女一人の問題ではないと考える。

問題の多くは3on3 Freestyleで行われる試合のレギュレーションにこそあるのではないだろうか。

3on3 Freestyleというバスケットボールゲームは本来のバスケットボールの多くの要素がオミットされている。
例えば、バイオレーションがショットクロックしかないことや、ファウルが判定されないことがそうだ。
もちろんそれは、開発陣にバスケットボールの知識がなかったから、ではない。
ゲームの仕様を決める段階で、バスケットボールの経験や知識を持つ人も持たない人もターゲットに設定し、
気軽に、シンプルなルールで、シンプルな操作で、シンプルな駆け引きを楽しめるように、現在のような実装になったのだと思う。

僕はおおむね現在の3on3 Freestyleの実装には満足している。
よりリアルなバスケットボールを指向するならまた別のゲームを遊べばいい。

しかしオミットされた要素も本来バスケットボールを構成する大事なピースであることには違いない。
あまりにもシンプルにしすぎた結果、バスケットボール「らしさ」が失われた面がある。それがキムの強さを、より後押しする形になってしまっている。
そこに目を向けずにキムの下方修正を行っても、現状が全く変わらないか、キムが死ぬかの極端な結果しか生まないと予想する。 

キムの強さを後押ししている、失われたバスケットボール「らしさ」とはなにか。話が長くなりそうなので記事を分けよう。続きは次回で。