3on3 Freestyle キムの強さとオミットされたバスケットボールの要素について その3
前回の続き。
3on3 Freestyleでキムの強さに関係する3つのバスケットボールらしくない部分をまとめよう。
1. ディフェンスリバウンドにアドバンテージがない。
2. シュートチェックがない。シュートに対してギャンブル的な守備しかできない。
3. バスケットカウントワンスローがない。2Pシュートは絶対に2点にしかならない。
この3つの要素によって3Pシュートを撃つ価値が大きくなり過ぎている。
ここまで長く書いてきたが、これが3on3 Freestyleの大きな問題点だと思っている。
3Pシュートを撃つ価値が大きすぎる故に、3Pシュータとして最高の力を持つキムがそのまま最強のキャラクタになってしまう。
このゲームに攻略があるとすればそれは「キムを使え」ということになる。
上記した3つの要素がなんらかの形で解消されればキム自体の下方修正なしでもキム一強という現状は改善され、バスケットボールらしさも増す、と考えているがどうだろうか。
当然これらの要素はすべてシンプルさやゲームのテンポとのトレードオフにはなる。
思ったより話しが短く済んでしまった。その先に発生する問題も少し考えてみよう(妄想の妄想)。
めでたく僕の願いが叶い、
ディフェンスリバウンドの優位性が保障され、シュート落とさせるシュートチェックと2Pシュートによる3点プレイが実装されたとしよう。
今ようやくにして3Pシュートを撃つ価値は正常なレベルにまで落ちた。かつてほどキムも強いと言われなくなった。3on3 Freestyleも随分バスケットボールらしくなったじゃないか。
おそらくリー、ルル、クラーク以外のビッグマンがコートに立つ時間は今よりずっと減る。
ウィリアムを加えたスモールラインナップも隆盛するだろう。
シュートチェックが実装されれば攻撃は「相手を抜く」をベースとしたものになる。
そのような状況でインサイドを開けられず、オフェンスリバウンドも今ほど期待できず、自ら得点もできないビッグマンたちはには居場所がない。
リーとルルはインサイドを開けられるビッグマンとして、
クラークはそのリールルが守る、あるいはスモールラインナップチームのインサイドの破壊者として鼎立する。
実は僕は密かに、このゲームのリー、ルル、クラーク以外のビッグマンをバスケットボールにおける「欠陥品」または3on3 Freestyleにおける「必要悪」と評している。
この「欠陥品」たちはいくら何でもシュートエリアが狭すぎる。にも拘らず彼らの主戦場であるはずのインサイドですらまともに得点できない。
なぜ「欠陥品」をプレイヤは選択し、コートに立たせるのか?
極論するとそれは味方キムのシュートを拾うためであり、相手キムのシュートを1度で終われせるためだ。
その価値は3on3 Freestyleにおいて、バスケットボール選手としての彼らの欠陥を補って余りあるほど大きい。
別の言い方をしよう。
この欠陥品たちは味方、または敵であるキムのために生きている。キムによって生かされている。
断言してもいいが現在の実装でも、同じレベルのチームが両チームともキム抜き、一方はリー、一方はルーサorクリスタで対戦すればリーを抱えたチームが必ず勝つ。*1
3on3 Freestyleの多くのウィンガにとって、攻撃時の「欠陥品」たちは邪魔な存在だ。もちろん味方として。
ゴール下に居続ける彼らは、常にバスケットボールらしいチームの攻撃を味方の立場から阻害する。
そして僕の妄想案にしろ、キム自体の下方修正にしろ、キムが何らかの形で力を失った時、「欠陥品」たちの、キムのために許されていた「必要悪」はただの「悪」になり下がるだろう。
キムが今ほど強くない状況が訪れたとき、ビッグドッグ、ルーサ、クリスタ、マードックがどのような姿であるべきか。
それもまたいつか考えてみたい。
*1:え?ジョイかペドロを使ったほうが勝つだって?聞こえない。